上海ジャピオンの最新特集 2012年05月11日
ジャピオン編集部員が学ぶ「+αの外国語」

ジャピオン海外進出!?
ドイツへの妄想膨らむ
最近、社内に広がる
ジャピオン中国国外進出の噂…
実は私、心当たりがあるんです。
先週、社長がドイツ経済(!)
についてスピーチしてた時、
足元を見たらなんと、
スニーカーがドイツブランドの
PUMA(プーマ)だったんです! 
話す内容から足先までこんなにドイツ推しだなんて、
もうドイツ進出間違いなしですよ!
ドイツといえば、
公用語のドイツ語は複雑な文法で、
習得が難しいことで有名。
だけど、実はEU内では使用人口が
1、2位を争うほど多く、
中欧、東欧ではドイツ語が通じる国が多いんですって。
ヨーロッパのど真ん中にあって交通の便も良いし、
旅行好きには嬉しい限り。
もし私がドイツ支社勤務になったら、
どこに行こうかなぁ~♪ 
…とは言っても、
赴任後すぐはあまりドイツ語を
理解できないだろうな…
とりあえず
「日本のフリーペーパーはどこにありますか?」
を覚えておけば、生活情報には困らないかな。
ドイツ暮らしに慣れたら、
ぜ~ったい行きたいのが、
ディズニーランド・シンデレラ城の
モデルになったという、
ノイシュヴァンシュタイン城! 
もしかしたら私も、
ステキな王子様に「キミの瞳に乾杯」
な~んて囁かれちゃうかもしれません! 
聞き取れなかったらもったいなさすぎるんで、
口説き文句もちゃんと覚えとかないと…って、
つい暴走しちゃいまいした。
あんまりふざけてたら、
超真面目なドイツ人先輩(イメージ)
に怒られちゃうかも。
そんな時には「今のはジャパニーズジョークです」。
コレでどっかんと笑いを取って、
当面は乗り切ろうっと…。

凱旋門を駆け抜けろ
〝トレビラーン〟を満喫
こないだの全体ミーティングで、
社長がパリマラソンについてスピーチをしてたんだ。
スポーツ系の話題なんて珍しいな、
ひょっとして、海外進出の話は本当で、
行き先はフランスのパリか? 
「マラソンで世界を駆ける」
が夢のオレにとっちゃ、
ありがたいチャンスだぜ。
パリマラソンと言えばパリの街を駆け抜ける、
世界で5番目の規模をもつ大会さ。
考えるだけでパリを走っている気分だぜ。
空港に着いたら、
マラソンコーチのドミニクさんが迎えに来てくれたぜ。
いきなり「ボンジュール(こんにちは)」
なんて言われて戸惑ったけど、
ドミニクさんがフランス語コーチも
してくれるとはありがたいな。
早速コース案内ってことで、
まず連れて行ってくれたのが、
パリのシャンゼリゼ通りにある凱旋門。
ここからスタートして、ルーブル美術館、
ノートルダム寺院を抜け、
エッフェル塔を仰ぎながら、セーヌ河を渡るんだ。
走ると、〝トレビラーン〟間違いなしなコースだぜ。
問題は言葉だな。
コーチ曰くフランス語の文法は英語と似てるけど、
男性名詞と女性名詞があって、
それによって動詞や形容詞が変化するんだって
言ってたな。
性は、あくまで名詞自体が持つもので、
話し手の性別とは全く関係ないらしい。
あと、ワインで有名な
ボルドーを走るメドックマラソンは、
途中でワインが振舞われるっていう、
フランスらしいイベントなんだぜ。
TGV(高速鉄道)に乗って行ってみるか。
給水ポイントでは、
オレはワインより水が欲しいなぁ…って言わないとな。

 

ブラジルでキマリ!
空気の読めない僕
すごいんです、みなさん! 
ジャピオンもいよいよ海外進出ですよ! 
こないだの全体会議で、
社長が「これからは世界を視野に入れて動いていく」と。
それにトイレでばったり会ったときも
「Ⅰよ、〝BRICS〟って知ってるか? 
我々も乗り遅れてはいけないな、ハハハ」
っておっしゃったんです。
僕はピーンと来ましたよ。
ジャピオンが次に向かうのは、ブラジルです! 
なんてったって
2014年のサッカーワールドカップ開催地ですからね。
ここはひとつ、
社長へのアピールも兼ねて
ブラジルに乗り込んでみましょう!
さぁ、やって来たのはいいですが、
僕ポルトガル語って喋れないんですよね。
でも確か、ローマ字発音でも通じるとか…。
とりあえず聞き込みです! 
「おんで、お、ぱぺる、りぶれ、じゃぽねす、えすた?」、
「(知らねえよ!)」。
な、なんだか荒っぽい人に当たってしまいましたね。
「えう そう でぃべるてぃど で ねいまーる」、
「(何、本当か!)」。
おお、満面の笑み。
ブラジルの人は感情表現が大きいですねえ。
「(俺はサッカーの応援家だ!)」。
オウエン家? 
何ですか、それ? 
「(いわゆる〝フーリガン〟ってやつだ!)」。
ひ、ひえぇ~、どーりで大っきな声…。
「(よし、今日は地元の試合があるから、
俺と一緒に来い!)」。
ご、ごーいんですね…。
「?△■○!」、「×★□▲!」。
ら、乱闘に巻き込まれてしまいました~。
何か使えるフレーズを…そうだ、
普段から言われている
「えう なお ぽっそ せんてぃる あともすふぇら!」。
シーン…。
社長、ブラジル進出はなかなか厳しいです(泣)。

親切すぎるイタリア人
ナンパには要注意?
この間、エレベーターで社長と乗り合わせた時のこと。
「昨日イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』
を観たんだけど、あれは素晴らしいね~」。
ああ、あれは名作ですよね。
父の愛は元より、イタリアの町並みも美しいし、
言葉の響きが物語を一層盛り上げるという。
「そうか、イタリアもいいな…」え、
何その意味深な発言。
まさか、ローマジャピオン? 
ミラノ? ベネツィア? 
ネッスン・プロブレマ(没問題)! 
イタリアなら私、
バックパック1人旅もしたことあるし、
行かせてもらいますとも♪ 
そういえば、
トリノには『コメヴァ』っていう日系フリペがあったけど、
ほかの街はどうなのかな? 
イタリア人ってすごく親切で、
質問すると知らないことまで答えてくれるんだよね。
おかげであっちこっち振り回された記憶が…。
「ホントに知ってるの?」これは必須フレーズだわ。
取材先は、
NYのリトル・イタリーにある
イタリアンレストランを舞台にした
『ディナー・ラッシュ』
に出てくるみたいな所がいいな~。
でも、イタリア映画『甘い生活』によれば、
イタリア男はナンパ好きだから、
取材の後にウッカリお酒でも
とか言って〝ダスポルト(テイクアウト)〟
されちゃわないように気を付けなきゃ。
助けを求めた警察官にも、
肩を抱かれちゃったりする国なんだもんね。
「すいません、仕事があるんで!」
ってちゃんとバッサリ斬ってやろう。
よし、最初の特集は世界3大国際映画祭の1つ、
ベネツィア国際映画祭でキマリ! 
早速企画書を書きつつ辞令を待つぞ~。

 

韓国語でも〝カルビ〟
実益兼ねた買い物企画
僕みたいに社歴が長くなると、
社長の思っていることなんてすぐ分かるんですよ。
最近やたら、
「Oは韓国語できるんだっけ?」とか
「韓国焼肉美味いよね」とか、
韓国のことばかり言ってくるんで、
韓国に僕を送り込んで、
ジャピオンを創刊させようと
思っているに違いないですな。
世界的な〝韓流〟のビッグウェーブに、
ジャピオンも乗るしかないってわけですよね、
シャッチョさん!
社長の言うように、
韓国語は昔かじりました。
プサン出身の先生に
「最近、ごっつ忙しいねん」て感じの、
プサン語の挨拶フレーズ習って、
ネタに使ってたなぁ。
まあ、今でも毎日欠かさず単語の勉強してますよ。
食事のときに、
「カルビ・カルビ・カルビ…」
と念仏のように唱えてます。
韓国行ったら夜はメクチュ(ビール)
とカルビでマシッソヨ~(美味しい)。
いかんいかん。
もう、頭の中は韓国の美食で一杯だ。
韓国行く前に、まずは上海で焼肉食べてくるざます。
美味い焼肉以外だと、
韓国は、ブランド物から激安商品まで揃う
買い物天国ですし、実益も兼ねて
「ジャピネット武田のアラ10万Wショッピング」
記事やるしかない! 
ロボットアニメ・テコンVの
プラモデルとか紹介しまくるぞ~。
でも金がかかりそうですな…。
給料や使える経費は増えないだろうし、
取材費浮かすため、
「給料は雀の涙なんで、安くして」って、
店員のアジュンマ(おばさん)
に泣きついてしのぐことにしますか…。

 

~上海ジャピオン05月11日号

上海ジャピオンの最新特集 2012年04月27日
みんな気になるおカネの話

日本と同様、
中国でも口座を持っている銀行以外で
お金を引き出す際には、手数料がかかる。
しかし明細を見ても、
どこにも「手続費(手数料)」といった記載はないし、
「一体いくらなのかしら…」、
「もしかしてタダ?」と思っている人も多かろう。
しかしチリも積もれば山となる。
意外とバカにはできないのだ。
他行のATMだけでなく、
他都市にある同じ銀行のATM、
または窓口で下ろす場合も、
実はそれぞれ手数料が引かれている。
「私の口座は大きな銀行にあるから、
どこの町でも困らないわ~」と思っているアナタ。
手数料は1回毎にかかるので、
ある程度の額をまとめて下ろした方がいいかもしれない。
これまでに支払った手数料を計算してみる…
のは悲しいのでオススメしないが、
気になる場合はネットで
「跨行取款(kua4 hang2 qu3 kuan3)」、
「手続費(shou3 xu4 fei4)」と検索してみよう。
主要な銀行の手数料一覧が見られる。

三井住友銀行、東京三菱銀行、
みずほ銀行、シティバンク…。
〝Plus〟や〝Cirrus〟のマークが付いた
国際キャッシュカードやデビット・カードは、
海外へ行く時の強い味方だが、
手数料が変則的。
1回下ろす毎に引き出し手数料がかかる上、
両替手数料(海外事務手数料)がプラスされる。
例えばみずほ銀行なら、
「引き出し手数料210円/回+両替手数料約5%」、
シティバンクは「引き出し手数料210円+両替手数料約4・5%」。
さらに、口座内の預金額が一定以上ないと、
毎月「口座維持手数料」が差し引かれる場合もある。
残高が気になるのはモチロンのことだが、
うっかり預金額がこのラインを下回ったら…
と考えると、ウカウカ気軽に引き出せない。
国際キャッシュカードは
手数料の規定も変わることがあるので、
マメにチェックし、賢く利用したい。

中国政府は、
昨夏に施行された「社会保険法」に基づき、
中国国内で就労する20万人超の外国人に対し、
社会保険料徴収を始めている。
これにより、従来、任意加入とされていた、
「従業員基本養老保険(年金保険)」、
「従業員基本医療保険(通院治療費)」、
「労働災害保険」、「失業保険」、
「生育保険(出産保険)」に加入しなければならなくなった。
しかし、
日中間では「社会保障協定」が締結されていないため、
駐在員など、
日本でこれらの保険を継続して
支払っている人にとっては二重払いとなってしまう。
また、個人の負担額も日本と比べて大きく、
問題は様々だ。
ちなみに、北京市では昨年11月より徴収を開始しているが、
上海ではまだ未定。
なお中国在住の外国人の間では、
医療費を全額負担しないために、
海外旅行保険や民間の
入院・医療保険を利用している人が多いのが現状だ。

日本にはない代表的な税制が、「増値税」。
日本の「消費税」と同じようなものと考えられがちだが、
決定的に違うのが、
消費税は最終的に
消費者が商品を購入する際に課されるのに対し、
増値税は商品の販売以外に、
加工・修理サービスの提供、
輸入を行う場合にも適用されるという点。
基本税率は17%で、
穀物や食用植物油、飼料、農薬など
一部の商品は13%。
販売商品には内税として課されている。
なお、企業や店舗の場合、
「販売金額×増値税率」から
「仕入金額×増値税率」を引いたものが、
実際の納付税額となる。
製造業の場合でも、
原材料を仕入れた際に増値税が課される。
ただし、輸出する商品では還付されるので、
「ゼロ税率」と呼ばれる。
また、小規模企業では、
年商100万元以下の生産・サービス業
及び年商180万元以下の卸小売業に限り、
売上高に税率4~6%をかけたものとなる。

中国では、
日本人を含む外国人がクレジットカードを作るのに、
様々なハードルがある。
銀行のクレジットカードであれば、
同銀行に一定額以上の預金が、
それも長期に渡って維持している場合のみ、
また永住権を持ち、
中国国内の不動産所有証明の提出が必要など、
「もう面倒だから
〝銀聯(口座引き落としのできるデビット機能付きキャッシュカード)〟
でいい!」…と放り出してしまいたくなる。
しかし、探せば作れる方法はある。
例えば交通銀行なら、
居留許可証、就業証明書、
収入証明書があればOK。
車や不動産の所有証明があればなお可。
ただし、初年度は限度額が低いとの情報もある。
また条件面では、
工商銀行や招商銀行、
建設銀行などが比較的作りやすいとのことだ。
ほかには、
全日空や日本航空が発行しているANAカード、
JALカードが作りやすく、
マイルも貯まっておトクとの評判を得ている。

日本から現金を持ち込むには限度額があり、
銀行での外貨引き出しも手数料がかかる。
まとまった額を下ろすのに、
これらの方法と併用できるのが「国際送金」だ。
その方法にもいくつかあるので、まとめて紹介しよう。
まず、ゆうちょ銀行では、
「住所あて送金」と「口座あて送金」の2種類が選べる。
住所あてなら、
国際為替証書などが送られて来るので、
それを持って金融機関へ行けばOK。
ただし、送金額が少なくても手数料は同じである上、
仲介手数料や両替手数料を別途要する。
換金する機関によっては
口座登記料、着金手数料などもかかることも。
現時点で最も安いのは、
FX口座を使って両替し、
中国の銀行口座に振り込む方法。
少々複雑なので、興味のある人は各自調べてみてほしい。
また、ロイズ銀行やシティバンクは口座開設など、
事前の準備が必要なので、
急ぎの送金には向かない。

 

中国国内に住所を有する場合や、
中国国内源泉所得を有し、
かつ短期滞在者の免税規定が適用されない場合は、
外国人であっても所得税の課税対象となる。
納税額は、
個人負担の場合「(当月給料―外国人基礎控除4000元)
×適用税率―速算控除額」、
会社負担の場合は
「【(当月給料―外国人基礎控除4000元―速算控除額)
÷(1―税率)】×税率―速算控除額」で、
計算できる。そのほか、
役員報酬や特許権使用料、
財産賃貸料など、
給与所得以外の所得に関しても、課税の対象になる。
給与所得には、残業手当や、ボーナスもモチロン含まれる。

ここで、
中国における労働法についてもおさらいしておこう。
特に、現地採用者は自分の労働条件に関わるので、
重要なポイントだ。
日本と同様に、
1日当たりの法定勤務時間は8時間、
週当たりで44時間以内。
ただし、条例によって40時間以内と
設定されているところもある。
休日は週当たり最低1日を保障。
日本での残業手当は、「時間外割増25%」、
「休日割増35%」と設定されているが、
中国では「時間外割増50%」、
「休日割増100%」と、
日本に比べてはるかに高い。
さらに、春節や労働節、
国慶節など法定休暇日の労働に対しては、
200%増となっている。
なお、残業時間数は通常1日当たり1時間、
最大で3時間を超えてはならず、
月当たりでは36時間を最長と規定。
また、女性は出産に当たって
少なくとも90日の休暇を取得できるとしている。
労働に関しては、手厚い法体制が敷かれているようだ。
最低賃金の設定は、
深センの1500元から重慶の870元と幅があるが、
政府は2015年までに最低賃金を
現地の平均月収の40%にすることを目的としている。

 上海在住の外国人が、
必ず手続きをしなければならないものの1つに居留届がある。
また入国前にも、
訪問ビザ、就労ビザ、配偶者ビザなど、
ビザ申請も必須とされる。
このビザが切れたまま更新していなかったり、
派出所に居留届を出し忘れると、
罰金や罰則が発生してしまうのだ。
「中国入境出境管理法」の「実施細則」によれば、
罰金は1日当たり100元。
最高で5000元の支払いを命じられ、
さらに、定められた期間内に国外退去しなければならない。
過去には3日以内とされた事例もあるようだ。
そのほか、期限超過が2カ月以上であったり、
ビザやパスポートの偽造、転用など、
警察が悪質と判断した場合には、
10日以内の拘留という規定もある。
また、この措置には、
15日以内であれば、
人民法院に出向いて不服申し立てを行うことができる。
何にせよ、再入国拒否にならないように気を付けたい。

タクシー乗車中の交通事故。
大なり小なり、
中国ではかなり頻繁に起こっている。
流血したり、痛みを伴うなど、
ハッキリとわかるケガをした場合は、
すぐさま警察に届け、
病院で受診するのが必須。
警察には必ず「事故裁定書」をもらうこと。
これがないと、
治療や救急車の費用などが請求できなくなるので注意しよう。
また、事故後24時間を過ぎると、
保険会社から補償が下りないこともある。
手続きが面倒で、
自分で加入する民間保険を利用した場合は、
後から請求はできない。
大きな事故でなくケガもなければ、
別のタクシーを拾おう。
その場合、そこまでの乗車賃を払う必要はない。
ゴネられたら、事故報告も兼ねて警察へ届けるのが◎。
また、その場で
運転手が差し当たりの補償額をくれることもある。
目安は200元と言われているが、
これには特に規定がないようだ。

~上海ジャピオン04月27日号

上海ジャピオンの最新特集 2012年04月20日
体感!! エクストリームスポーツ

スケートボードやBMX、インラインスケートなどで、
颯爽と街中を駆け抜ける人を見かけることも多い上海。
カッコイイなと思いつつも、
自分はちょっと…と尻込みしている、
そんなあなたに代わり、
ジャピオンスタッフがエクストリームスポーツを体験して来ました。
今回のレポートを読んで、
エクストリームスポーツの面白さを体感しよう!

中国語では「極限運動」

 では、エクストリームを体験する様子を見てみよう!
と言いたいところだが、
まずは、エクストリームとは何かを知っておいて損はない。
エクストリームスポーツとは、
速さや高さ、危険さ、華麗さなどの
「過激な(エクストリーム)」要素を持った、
危険度や技術を競うスポーツの総称で、
中国語では「極限運動」という。
BMXやスケートボード、スノーボード、
スカイダイビング、ロッククライミングなど、
歴史の浅いものから、
古くから愛されているものまで様々で、
その一部は五輪で採用されている。
今回は、体験レポートで紹介する
BMXとスケートボードを重点的に紹介する。

五輪で採用された種目も

BMXは20インチ径ホイールを持った競技用自転車で、
競技に関係ない変速器や泥よけ、ライト、スタンドはモチロン、
ブレーキも装備しないことが多い。
競技は「レース」と「フリースタイル」に分けられ、
ジャンプ台やコーナーのある
ダートコースを走り速さを競う「レース」は、
2008年の北京五輪から正式種目として採用された。
一方、様々な技を競う「フリースタイル」は、
エクストリームスポーツの祭典「X―Games」の
人気競技の1つとして支持されている。
構造物を利用してエア(空中技)を繰り出す
「パーク(専用施設利用)」や「ヴァート(ハーフパイプ利用)」、
「ストリート(街中)」のほか、
平らな地面で一輪の体勢でバランスを取り、
色々な角度で回転やスカッフ(タイヤを靴底でこする)をして、
身体と自転車が一体となりトリック(技)を披露する
「フラットランド」などが「フリースタイル」に当たる。
スケートボードは、
1枚の板の下に車輪がつく簡単な構造の乗り物で、
上海では1000人ほどの愛好者がいるとされる。
BMXと同じく、
速さを競うものと様々な技を競うものがあるが、
中国では、前述の「パーク」や「ヴァート」、
「ストリート」といった、技を競うものが人気だ。

メーカーは中国で投資

では、日本と中国のエクストリームスポーツシーンには
違いはあるのだろうか? 
上海の日本人ローカルスケートボーダーのヤッキンさんは、
「エクストリームスポーツ関連メーカーの
お金のかけ方が違いますね。
中国では、メーカーがお金をどんどん出して大会を開きますし、
賞金も日本より断然高いです」と、
企業側の戦略の違いを指摘する。
またBMXに関しては、
上海での競技人口は500人程とされるが、
日本で人気の「フラットランド」を楽しむ人は
そこまで多くないという。
中国で著名なBMXチーム「The Future BMX」の
マネジャーのかすみさんは、
「日本人は細かいことをして楽しむのが好きですが、
中国人はスカっとした刺激を求めるのでは」
と嗜好の違いを解説してくれた。
では、基礎知識を頭に入れたところで、
取材班による実際の体験の様子を見ていこう!

 

大技に羨望の眼差し

今回お邪魔したのは、
軌道交通6号線の駅名にもなっている、
浦東新区の「源深体育中心」にある
「上海TOP TOYSスケートパーク(滑板公園)」。
舗装された地面にジャンプ台や手すりなど、
スケボーやフリースタイルBMXに欠かせない
様々なセクション(構造物)が整っている。
ジャンプ台で大技を繰り出す人たちを、
羨望の眼差しで眺めていると、
本日の先生役である、
1人のプレーヤーが取材班の前に颯爽と登場(写真①右)。

BMXのプロ選手

BMX体験でお世話になる、
前述の中国で著名なBMXチーム
「The Future BMX」の李浩然さんだ。
エクストリームスポーツの祭典
「2010年X―Games Asia」に
中国チームの一員として参加し、
NIKEのエクストリームスポーツブランド
「NIKE6・0」がスポンサーとなり
プロ選手として活躍している。
一方、取材班を代表して体験をするのは、
若さ溢れる営業部のユカちゃん(写真①左)。
エクストリームスポーツは未経験であるものの、
バスケや野球、ハンドボールなど、
あらゆる球技に精通した、
ジャピオン随一のスポーツ万能少女(?)だ!

感覚は一輪車?

BMXは自転車には違いないので、
まずは乗ってみようと、
李さんの1万元以上するという
BMXの低いサドルに跨り出発。
立ち漕ぎを始めてすぐに怪訝な表情を浮かべるユカちゃん。
車体やハンドルがぐらつくような感覚があるらしく、
「一輪車みたい」と叫ぶのだった。
BMXの独特の感覚に慣れた頃、
前輪を浮かせる「フロントアップ」に挑戦することになった(写真②)。
後ろにひっくり返りそうという怖さから、
へっぴり腰になり、
腕の力だけで前輪を持ち上げようと何度も挑戦するも、
前輪はほとんど上がらない(写真③)。
「足と腰を伸ばして、
サドルに座る勢いで一気に重心を後ろに移すんだよ」
という李さんの声も虚しく、
ただ、パーク内をサイクリングするユカちゃんだった。
しまいには、何もないところで大コケし、苦笑い(写真④)。

急傾斜の壁に呆然

女性は男性に比べ力が弱いので、
習得に1カ月程かかるという指摘もあり、
先にU字型セクションのハーフパイプで
バランス感覚を養うことに。
高さ3㍍ほどの、見るからに急勾配の壁に呆然とする取材班。
実際にBMXで壁と壁の間の往復を始めると、
スピードが足りないためか壁を登れずストップする。
少し勢いをつけて走ると、急角度で進入してしまい、
後ろに落下しそうになるユカちゃん。
そこで慌ててハンドルを切ると、
今度は横に倒れそうになるという、
負の連鎖を繰り返し、
李さんも心配そうに様子を見守る(写真⑤)。

スゴ技に「すごい」連発

なんとか様になってきたなという時にタイムアップ。
ユカちゃんがヘトヘトになってBMXから降りると、
緊張状態でハンドルをぎゅっと握りしめていたためか、
指は握った形で固まってしまい、
取材班総出で指をマッサージする事態になった。
最後に、李さんのバンク(急な坂)を使った
エア(空中技)を拝見(写真⑥)。
BMXを横に回転させたり、飛び越えたりと、
大技の数々に「すごいすごい」を連発するユカちゃんに、
李さんも日本語で「すごい!」と笑顔で∨サインをくれた。

続いてスケボー体験

BMXの体験を終え、
満足気なユカちゃんに休む暇などなく、
次はスケボー体験を開始する。
こちらの先生役は賈世俊さん。
スケボーチーム「TOP TOYS TEAM」に
所属する大学生で、
湖州エクストリームスポーツ大会で
2位になった実力者だ(写真⑦右)。

重心つかめずオタオタ

賈さんから足を置く位置を教えてもらい、
早速、スケボーに乗って滑ってみる。
感覚が掴めない上、
さらに地面の蹴り方も分からず、
進行方向に向かって前にある足で蹴ろうとして、
ふらつき、慌てるユカちゃん。
しかし、何回か滑るうちにコツを掴み、
颯爽と滑る様子(写真⑧)を見た賈さんは、
次なる試練を与えるのだった。

言うこと聞かないスケボー

その試練とは、
スケボーを180度ずつジグザグに動かし、
前後に進む「エンドウォーク」というもの。
賈さんは、スケボーと足がくっついているかのように、
いとも簡単に〝ウォーク〟して見せる(写真⑨)。
続いてユカちゃんが挑戦すると、
先ほどまで賈さんの言うことを聞いていたスケボーは、
ウンともスンとも反応なし。
「肩を動かせば、腰が動いて足もスムーズに動く」と、
アドバイスを送る賈さんだったが、
強引に動かそうとして、後ろ足で踏ん張ったところ、
スケボーがウィリー状態になり、
ずっこけてしまった(写真⑩~⑫)。

道具と仲良くなる

ケガをしては元も子もないので、
本日はここまで。
最後に、2カ月毎日練習するとマスターできるという、
基礎トリック「オーリー」を見せてもらう(写真⑬⑭)。
スケボーごと空中に飛び上がる技で、
上達すると1㍍超えも夢ではないとか。
「上達のコツは、何度も乗って転んで、
スケボーやBMXと仲良くなること!
 一緒に楽しもう」と、
励ましの言葉を2人からもらい、
パークを後にする取材班だった。

~上海ジャピオン04月20日号

クラシファイド


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