上海観光情報 2010年02月11日
食道をゆく 第21回 涮羊肉

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シュワンヤンロウ
涮羊肉
~内蒙古自治区呼和浩特(フフホト)市~

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中央の高い筒が特徴的な本場の涮羊肉専用鍋

元祖ファーストフード!?
空腹のフビライが敵前で

 しゃぶしゃぶと言えば、日本でもおなじみの鍋料理。
薄く切った牛肉や豚肉を、煮えただし汁にさっとくぐらせ食べる。
しかしその起源は、中国で羊肉を用いて食べられる「涮羊肉」だと言われている。
では、その「涮羊肉」はいつ生まれたのか? 
最も有名な説を紹介するには、今から700年ほど前の、元の時代まで遡る必要がある――。

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フビライの祖父であり、モンゴル帝国の創始者であるチンギス・ハーンの陵墓

 元王朝を建てたのは、モンゴル帝国第5代皇帝であるフビライ。
フビライは当時、中国大陸を統括すべく、北から南に向かって遠征していた。
 ある日、幾多もの戦により疲弊していたフビライは、ふと故郷の羊肉の煮込みが食べたくなった。
そこで、部下に羊を殺して作るよう言い付けたのだ。
 ところがその時、見張り番が慌ててやって来て、敵の大軍が目の前まで迫ってきていると報告した。
慌てて部下に戦闘態勢をとらせながらも、飢えに耐え切れなかったフビライは、「羊肉! 羊肉!」と叫んだ。
 もちろんまだ料理はしていないし、皇帝に生肉を食べさせるわけにはいかない。
困った料理人は、羊肉をごく薄く切り、熱湯にさっとくぐらせた。
肉の色が変わるとすぐに碗によそい、塩や生姜をふりかけた。
フビライはすごい勢いで何碗も平らげると、血気盛んに戦場に向かい、見事勝利を収めたのだ。
 祝勝の宴席上でもフビライはさっきの羊肉料理がまた食べたいと言い、絶賛した。
そこで自ら「涮(沸騰した湯の中にさっと通す)羊肉」と名づけ、全国に広まっていったのだ。
 羊肉は食べると身体が温まるという。
寒い冬は、羊肉をさっと「涮」し、温まろう。

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【アクセス】
①上海虹橋空港からフフホト白塔空港へ空路にて約2時間半
②上海南駅からフフホト駅まで、空調快速で約26時間半。1日1本、硬座238元~

~上海ジャピオン2月12日号より

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