自然の生態系でどう育ったかを見ること
ことし9月から世紀公園で開かれた「上海国際立体花展」の盛況ぶりは記憶に新しい。同じく花を飾る日本文化・生け花もまた、ここ最近の上海で、急激に人気を集めている。
今月、日本の華道家元「池坊」も、9月に続き2回目となる生け花講習会を催した。その最終日となる11月6日(月)の授業を覗いてみた。
「余白」の美しさ
ギャラリーの一室に並ぶ机の上で、生徒たちが挿した花々が揺れる。中国語通訳を交えて授業を進めるのは、日本から招かれた三浦友馨先生。
母の影響で10歳から生け花を習い、18歳で教え始めた。1991年、北京の講習会に招かれたことで中国に縁が生まれ、やがて池坊北京支部を創設。ことし5月には復興公園での生け花展に参加、今は上海支部創設を目指している。
道具は日本から取り寄せるが、材料はすべて現地のものを使う。「大事なのは、いかに材料の良さを引き出すかですから」と三浦先生は笑う。
西洋式に花を飾ることが多い中、〝東洋式〟の生け花は上海の人々の興味もひいた。「(西洋式との)大きな違いは余白の美しさ。すべてを塗りつぶす油絵と、中国の山水画の違いみたいなもんです」と語りながら、三浦先生は中国との感覚の近さを説明する。
この日参加した20人余りの生徒には、日本人に加え、各地方から集まった中国人も思いのほか多い。
花の後ろにある生態系
「ちょっとこの間を寄せてあげましょう」三浦先生がひとりに指導すると、他の生徒も集まり、熱心に耳を傾ける。
生け花に大切なこと、との質問に三浦先生はこう答える。
「どの花にもある、一番綺麗に見える角度を見つけること。その花が、自然の生態系でどう育ったのかを見て下さい」
今回の講習会は、3日間で最大18時間受けられる。家元認定の単位も取得可能。
池坊は、来年も上海で講習を予定。
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~上海ジャピオン11月17日発行号より
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