国籍・年齢を越え、生涯続けられる文化
剣道を学ぶ中国人が増えている。上海には、防具を販売する現地業者もおり、中国人が開く剣道道場も数カ所あるほど。
その発展を担うのが「上海剣道愛好会」だ。先に触れた現地道場の指導者たちもここが輩出している。参加者は現在約140人。その稽古風景を訪ねた。
国籍・年齢を問わず
「ヤアー!」日曜の午前から、日本人学校の体育館に叫び声がとどろく。6、7歳の生徒の姿も多い。指導員は、説明を日・中・英の言葉で繰り返す。
「生徒の3、4割は中国人。アメリカ、オランダ、チリなど、世界中の生徒がいます」。見学に来たフランス人を案内しながら、代表の塚本孝郎さんは話す。だが、生徒が増えたのはここ数年だ。11年前の発足時は、剣道を知らない人も多かった。
「稽古の声がやかましいとの苦情もあり、苦労しました(笑)。でも、外の体育館を転々とするうち、人々の目にも触れ、認知されるようになりました」
最近は、杭州から稽古に来る人もいる。剣道団体は、北京、大連、広州などにあるが、北京・上海では年1回昇段試験も行うようになった。塚本さんは、「中国人の手で、国際剣道連盟に加入できる正式団体を作って欲しい」と希望を語る。
△稽古は体育館で行われる。9時からは、初心者・子どもの部。11時からは、経験のある大人の部。
子を見て始める親
「気持ちで負けるな!」塚本さんが、子どもを励ます。
「運動神経も鈍く気が弱い子も、続けるうちに強くなる。それを見るのが一番嬉しいです」
面白いことに、子どもの姿を見て、親が中年から剣道を始めるケースも多い。「37歳で始めて60歳で7段を取った方もいました。まさに生涯剣道ですよ」(塚本さん)。現在の参加者の年齢は、5歳~63歳。老若男女を問わない間口の広さが、一番の魅力かも知れない。
△始めるのに敷居は低い。最初は道着だけで始めるので、防具も不要。初心者へも丁寧に指導してくれる。
上海剣道愛好会は、毎週日曜日に日本人学校で練習している。問い合わせは136‐0183‐9646(塚本)。
~上海ジャピオン3月16日発行号より
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