中医(中国医学)
中医(中国医学)の特徴
中医とは中国独特の伝統医学で、その歴史は数千年にも及びます。この長い歴史の中で、中医は中国国民に対してはもちろん、日本を含むアジア地域にとても大きな影響を与えてきました。そして数世紀前より、諸外国から「漢医」とも呼ばれるようになりました。
 中医の内容として次の二つが挙げられます。
(1)医師が導き出した診断や治療医学理論。
(2)薬物(漢方)治療、針灸、推拿(按摩)といった診断方法や治療方法。
その中でも、薬物(漢方)治療は重要な位置を占めています。

 中医と西洋医学との大きな違いは、
(1)臨床的理論が全く違う。
「病は気から」という言葉があるように、中医は「(生)気」のバランスが崩れた結果、発病すると考えますが、西洋医学では、ウイルスの浸入で発病すると考えます。

(2)使用する薬物に大きな違いがある。
中薬(漢方)の原材料となっているものには、花、果実、葉、茎、根といった植物や、甲殻類の殻、肉、血、内臓、骨といった動物及び各種鉱物等の、いわゆる自然界のものを使ったものが多く、人体への副作用等は少ないです。一方、西洋薬は植物あるいは動物中の病気に効果のある部分を取り出し、大部分はこれらの成分と合成化学結合させたものが多いため、場合によっては、副作用を起こすこともあります。
中医(中国医学)の診断及び治療方法
中医における診断は、「四診(望診・聞診・問診・切診)」と呼ばれる中医特有の診断法で行われます。
四診とは、
1.望診
顔色や皮膚の色、全身の状態や舌色など、体全体と病気の部位を目で見て推察していく診断法。
2.聞診
患者のしゃべり方、声の明瞭さ、問いかけに対する応答、体臭や息のにおい、排泄物のにおいなど、聴覚や嗅覚による情報を収集する診断法。
3.問診
東洋医学の理論に沿って、患者への問診により、様々な体全体の調子を聞いていく診断法。
4.切診
手で実際に患者の体に触れ、脈の打つ波形・強さを診たり、腹部の硬さを調べたりするなどして情報収集する。

という四つの診断方法を指します。
 中医の最大の関心は、体内の各部分がどんな働きをしているのか、そして互いにどのように影響しあっているのかという点に注がれます。従って、中医治療とは、体内機能の相互関係をスムーズにさせることにあり、中医学弁証理論に基づいた、中薬(漢方)、針灸や推拿(按摩)等を用いた治療方法が行われます。


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