コンピューター  インターネット
中国(上海)IT産業の動向

2003年の調査によると、現在、中国国内でのインターネット利用人口は、6,000万人を突破し、2000年からの毎年の推移は、約40%の増加傾向にあります。また、携帯電話の利用率、SMSの使用率、パソコン・OA機器の販売率はいずれも増加傾向にあり、IT産業の発展及び競争は、今後更に激化していくと予想されます。更に、2004年末にIBMが、ハードウェア(PC販売等)において、中国メーカ「聯想」と販売提携を決定したため、中国市場でのPC価格競争も予想され、これに伴いネットワーク製品やOA機器販売にも影響が出てくると思われます。
 こうした状況の中、企業及び若年齢層を中心にした個人間で、インターネットの利用も増加しています。最近では、中国国内でのオンラインショッピングやインターネットビジネス(E-コマース)等のコンテンツが増えてきたこと、オンラインゲームやチャット等の比較的若者が入り込みやすいサイトが増えてきたことにより、今後益々の個人利用者が見込まれるのではないでしょうか。それと同時に、社会的にインターネットをメディアとして利用する傾向も強まっているため、ダイアルアップから、ブロードバンドサービスに移行しつつあり、2005年〜2010年にかけて、ほぼ中国全土に整備される予定で、更に利用しやすい環境になりつつあります。
 しかし、中国のネットインフラ環境は、国外に対しての回線の設備が行き届いていないという改善点もあります。その反面、利用者は増加傾向にあり、回線の増設が求められていますが、現在のところ国外回線環境に対する改善の見通しはあまり良くありません。
 一方こういった動きは、「BtoB」や「BtoC」の取引となるため、必然的にセキュリティー及び情報管理等の問題と関わってきます。そのため、今後、インフラ整備とは別に、システムセキュリティー方面にも大きな変化が予想されます。いずれにしろ、2005年以降の中国では、新たなIT産業改革に繋がる状況であると言えるでしょう。

用語補足説明  
E-コマース インターネットを使った「電子商取引」の事。
BtoB 電子商取引による企業間の取引の事。
BtoC 電子商取引による企業と一般消費者間の取引の事。
日本のパソコンを持ち込む場合の注意点

 おそらく大半の人が、日本からパソコンを持ち込んでいるのではないでしょうか。こういった場合、最も気になることは電圧の問題でしょう。日本の電圧は110V対応ですが、中国の場合は220V対応です。現在、ノート型パソコンの場合、多くのものが120V〜240V対応となっているので特に問題なく使用できますが、ディスクトップ型パソコンの場合、100V対応のものが非常に多いので、変圧器を使用しなければ故障の原因となります。以前までは、変圧器とそれに付属する部品等でかなりの重量になっていましたが、最近は、240V対応の手軽なものが出回っているので、事前に購入して持ってくると良いでしょう。
 次にソフトですが、中国国内で購入したソフトを使った場合、正常に起動しなくなったというケースがあります。また、国内外問わずウィルス駆除ソフトを1つのOSに1つ以上入れた場合等も正常に起動しなくなる恐れがありますので注意して下さい。

中国でパソコンを購入する場合の注意点
中国には「日本語のOS」が販売されていません。中国語のOSでも日本語を使うことができますが、購入する際は正規のメーカや大型電気店等で購入されることをお勧めします。なぜならば個人商店等の場合、パソコンを買った際に必ず付いてくる「リカバリーディスク」や「ライセンス付きOS」がないということがあるからです。可能ならば日本で購入して持ち込むのがベターでしょう。
 また、OS及びキーボードを日本語対応で使用したい人は、日本から個人用として持参するか、日本製品を扱っている販売店等で購入し、中国のノート型パソコンやディスクトップ型パソコン等に接続、インストールして使うと良いでしょう。しかし場合によっては、機器同士が認識しないこともありますので、必ず購入する際に確認が必要です。
インターネットの接続
中国でインターネットを接続する場合、ISP(Internet Service Provider)に登録が必要なものと、そうでないものに分かれます。
インターネットの接続の種類と方法
(1)アナログ回線 速度56kbbs
(サービス加入の必要なし)
 従量制で1分間約0.02元、「16300」の場合4元/分。ログイン、パスワードは、それぞれのナンバーでインターネットに接続します。契約は必要ありません。(電話料金別途1.2元/h)
■上海の場合
電話番号先 16300
アカウント16300
パスワード 16300

(2)ISDN回線 速度128Kbps 
(サービス加入の必要あり)
 アナログ回線と同じでISDNモデムを使用して接続します。また、固定IPサービスもあります。ISDNモデムが300〜600元で、法人月額元と個人月額元とに分けられます。その他、アナログ時間接続費が必要です。
(3)ADSL接続 速度512K〜 
(サービス加入の必要あり)
 「個人512K月額固定130元、法人512K月額固定1,500元の常時接続サービス」や「時間接続プラス月固定額600元のサービス」等があり、サービス内容によってモデムの料金が変わりますが、基本的にADSLモデムが900元(申請費、設置費込み)で接続可能です。外国人の場合は、保証金としてプラス600元が必要です。まず電信局で申込み手続きを行い、申請後、約1〜2週間で工事が行われます。
(4)FTTH、FTTB回線 速度512K〜 (サービス加入の必要あり)
 FTTH回線は、中国で一部試験的に開始しているサービスで、現在、一般サービスはありません。FTTB回線は、管理会社によって様々な価格が設定されていますが、一般的に個人使用130元、法人使用1,500元に設定されているところが多いです。固定IPサービスは、そのテナントによって有無があります。
 上記の中から、自分の用途、環境に合ったサービスを選ぶと良いでしょう。
中国ウイルス対策の現状
中国ではインターネット利用者の増加に伴い、ウイルス感染の問題が深刻化しています。2003年上半期(1月〜6月)までの調査によると、コンピューターウィルス感染率は約60%を優に超えるとのデータが出されており、この現象は益々増加するであろうと見られています。
 中国のウイルス対策の現状を見ると、国産のアンチウイルスソフトを利用している人が圧倒的に多く、中国アプリケーションソフトの最大手企業が提供する「金山毒覇」、及びアンチウイルスソフトやネットワークセキュリティー専門の企業が提供する「瑞星」の2つのソフトの利用が過半数以上を占めており、外国ソフトである「Norton Antivirus」の利用率は約15%に留まっています。海外ソフトを扱う企業は、ユーザ利用率が低く、国内ソフトの独占市場であるという理由から、技術開発がしにくい状況にあり、新たに発見されたウイルスの処理等、中国のコンピューター事情に適合したソフトウエア開発に技術を活かしきれないと指摘しています。
 しかし最近では、トレンドマイクロやシマンテック等の世界大手企業による中国市場の開拓及び研究開発部門の設立を行うようになり、今後は激しい市場競争が展開されると予想されています。

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